4.それじゃ釣れない ~んじゃどーすんのさ~

ベイトもいる、ストラクチャーも見つけた。さて、どうやって釣るの?という事だけど、前項は硬い話になってしまったので、具体的な方法を書こう。まずはルアーから・・・

ルアーサイズ
例外もあるけど、大阪湾内ベイエリアでヒットするほとんどのルアーサイズは9cm以内。15cmクラスを爆雷のように投入しても希望は薄い。ベイトのサイズに合わせるのがセオリーではあるが、小さめのルアーの方が実績がある。
「写真はラパラCD-5 3兄弟
こいつら、いい仕事しますね~」

ルアーカラー
ルアーのカラーマッチングは夜や水が濁っているときはアピール系、明るい時にはナチュラル系(セオリー通りね)大阪湾独特なのは、このアピール系のカラーチョイスで、南港をはじめオレンジ系の常夜灯が多い場所では、背がオレンジ、腹が金なんてのが効く。ショップなんかでもOsakaBaySpecialとかの名前が付いて売ってたりするので、1コは持っておいてソンはないかも。他に有効なのはCG(オレンジのシマシマ)、パールホワイト、RH(レッドヘッド)等。南港の夜はカラフルに行こう。
「マイティペッパー(F)兄弟
ヒット時の歯型が実績を物語る」

特殊条件下のルアー(バチヌケ)
大阪湾内をフィールドにしていたら、必ず4月頃遭遇するのがバチ抜けといわれる状態。ゴカイやイソメ系が産卵や脱皮目的で、水面に上がってきて泳ぎまくる。初めてカップルでシーバス狙いに行くならこの時期だけは避けた方がいい。彼女が間違いなく嫌がるからね。でも狙い方によっては爆釣する事もあるのだ。
いまでこそ、「にょろにょろ」をはじめ、専用ルアーが出ているが、最初に岸和田あたりで流行し始めたやりかたは、スリムタイプのオレンジ色のフローティングミノーのリップを折ってしまい、水面をリトリーブするとヒットするというもの。私も10匹近くが入れ食いになった事もある。

メソッドは簡単。ガポガポとバチを食ってるボイル地帯を横切るようにリトリーブする。重要なのはスピードで、まわりのバチとあわせるのがミソ。トゥイッチングとかの無駄な動きは一切しない。ただ一定速度で引くのみ。んでも、バチ見てると沸くとキモチわり~

リトリーブ(巻き速度)
大阪ベイエリアのリトリーブスピードはシーバスの活性にかかわらず、スローリトリーブが基本。(だと思う)湾内のベイトはおっとりしているのか、ゆ~っくりと回遊している。シーバスもそれに慣れているのか、ビッグサイズほどスローリトリーブにヒットしやすい。夜の南港なんかでは、リールのハンドルを3秒以上かけて一周させている。
ここで気をつけなくてはならないのが、スローリトリーブでもしっかりアクションするルアーを選ぶ事だ。おすすめはラパラのCD(カウントダウン)シリーズ。特にCD-5かCD-7が良い。スローでもしっかり泳ぎ、そしてなにより安い!抜群のコストパフォーマンスである。ただ、向かい風に弱いので、がきついときは細身の重心移動式を使う時もある。
私のタックルボックス。右上の1軍用ボックスの半数以上はラパラ」

~シーバッシングはシミュレーションゲーム~
グランツーリスモというゲームをご存知だろうか?じつは私はあれで「どうやって美しくハデなドリフトができるか?」という遊び方にハマっている。セッティング画面で、チューニング設定を行い、コースの特徴にあわせてギヤ比を変え・・・いわゆるシミュレーションゲームといわれるジャンルのものだが、シーバッシングもいわば自然相手のシミュレーションゲームといえる。いろんな条件を五感を通じて入手し、それに合わせてルアーをセレクトし、狙ってキャストし、考えてリトリーブする。読みが当たればヒットする。しなければ再度分析し、手段を変え、もう一度チャレンジ、それでもだめなら次の手で・・・考える要素が多ければ多いほど、シーバスをゲットできる可能性は上がっていく。データを集めよう、もっと考えよう、それでもきっと完璧はない。それだからシーバッシングは面白い。

3.それらしいポイントを見つけたら、具体的にどうすればいいか・・・?

まず潮の流れを見る
潮は動いているか?速さは?波は?にごりは?

それらを観察して「こういう条件でベイトが泳ぐ事ができるだろうか?」という部分で結論を出す。あくまでも餌主体で考えよう。川のように速い流れで波も荒く、一寸先も見えない濁りではベイトはほとんどいない。そんな時はどこかに避難しているはず。(係留してある船の下、貯木場の中など)。

ストラクチャーと結びつくベイトを探す
秋口などはベイトフィッシュが大きな群れで移動しており、それ自身がストラクチャーとなっている。つまり、上層の群れの下には必ずシーバスがいるといっても過言ではないだろう。そんな時は時合いだけ調節し、シーバスのライズが始めるお食事タイムにルアーを放り込んでやればいい。
そうでない場合はあちこち目で見てベイトを探す。大阪湾で一番簡単に見つける事ができるのはイナ(ボラの仔)だろう。こいつで大体のルアーサイズを決定する。イナもシーバスと同じで、回遊しながら適当な場所で一休みする。橋げたの脇、シモリの上、バースの影・・・ほら、シーバスの居場所とかぶるでしょ。あとはそこにルアーを投げ込んでやればOK。

上記はあくまでも無数にあるパターンのうちのひとつ。夜になれば、暗闇と明かりという要素がストラクチャーと同じ要素を作り出す、シーバスは暗い方に潜み明かりに集まるベイトを狙う。当然境目がポイント。風もそのひとつ。風に乗せれば小さなルアーもよく飛ぶのでビギナーはそういう場所に行きたがるが、実はポイントは全く逆。風下に立てば、波も手前に打ち寄せ、酸素を水中に巻き込み、波止の小エビなどをこそぎ落とし、小魚の活性が上がる。海面のさざなみは光をさえぎり、水上を見えにくくもする。風の恩恵は大きい。
シーバスも風も波も、条件は刻一刻と変化する。たとえ大阪湾内であったとしても、相手は自然なのだ。

2.そこにシーバスがいない ~んじゃどこにいるのさ?~

「居付きと回遊」
シーバスの存在パターンはこの2つに絞られる。

居着きとは、海底のシモリやバース、橋げたやロープなどのストラクチャー(障害物)に付いているパターン。
危険回避の為に障害物に居付く事もあると思うが、おそらくほとんどの居付きの原因はベイト(えさ)である。シーバスはけっこうなんでも食うが、特に好物なのは小魚と小エビやカニなどの甲殻類だろう。それらが集まる場所にシーバスは留まると考えていい。

ここで大切なのはシーバスが居付く要因はあくまでもベイトであり、決してそこにロープがあるから居付いているわけではないという事だ。いくら居心地のよい家でも荒野の一軒家で水も店も電気もなければ引っ越さざるを得ない。昨日釣れた場所で今日も釣れるとは限らない。

回遊とは、一箇所に留まらず、常に移動している状態で、こういうシーバスを釣るのはなかなか難しい。まず必要なのは考える事。シーバスもただなんとなく漂うのではなく、必ず決まった道を通る。防波堤と海底のカドになった場所に沿って泳ぐ。船道の海底のカケアガリに沿って泳ぐ。海底の岩づたいに泳ぐ。・・・そして気に入った餌場を見つけるとそこに居付く

基本的にシーバスは回遊性であり、根魚のようにそこでず~っと暮らす訳ではない。
「障害物と通り道」この二つにベイトを関連付けてやれば、必ず居場所を探し出す事ができる。